
今回は「なんで私が適応障害!? 暗闇の中で光を見つけた私。」のレビュー・書評です。
著者はマンガ家の乃樹愛さん(nokia)です。
大学新卒で入社した会社で適応障害になってしまった体験を、マンガにまとめた内容になります。

環境が変わると、メンタルも疲れやすくなるよね(汗)。
本記事では「なんで私が適応障害!? 暗闇の中で光を見つけた私。」を実際に読んで、その内容や著者が伝えたいことなどをレビュー・書評しました。
「なんで私が適応障害!? 暗闇の中で光を見つけた私。」を読んでみたい!気になる!という方は参考にしてください。
「なんで私が適応障害!? 暗闇の中で光を見つけた私。」を読んで欲しい人
- 初めて適応障害と診断された方
- 適応障害の症状が重い急性期の方
- 適応障害になった人の実体験が知りたい方
- 適応障害について漫画形式で情報を入手したい方
「なんで私が適応障害!? 暗闇の中で光を見つけた私。」の基本情報
基本情報1:著者
- 乃樹愛(nokia)さん
- マンガ家・普段はレポート漫画や広告漫画等を制作
- 1994年生まれ・埼玉県出身・趣味は筋トレ
- 入社した教育関係の会社で適応障害を発症・休職して後に退職
- その時の体験談を漫画にしてSNSで発信・書籍化
基本情報2:発行日・出版社
- 2019年1月20日第1刷発行
- 合同出版
基本情報3:ページ数
- 191ページ
- ちょうど良いボリュームです
- 現代社会における適応障害の扱われ方を客観的に見ることができます
基本情報4:読む時間の目安
- 約40分~
- マンガなのでスラスラと読み進めることが可能です
「なんで私が適応障害!? 暗闇の中で光を見つけた私。」の内容
著者の乃樹愛(nokia)さんが、初めて社会人として就職した会社で適応障害になり、闘病の末、人生の進むべく道を見出していく内容になっています。
会社からの期待と重圧で、乃樹愛さん自身の真面目でがんばり屋な性格が災いして、心身の調子を崩し適応障害となっていく様子を描写。
また、家族からの理解がなかなか得られない中、恋人の応援やカウンセラーの活用などを通じた適応障害への対策についても描かれています。
「なんで私が適応障害!? 暗闇の中で光を見つけた私。」の感想

読み終わってからの率直な感想ですが、適応障害と診断された方に、ぜひ読んで欲しいと思いました。
理由は以下の3つになります。
- 漫画形式なのでとても読みやすい
- 適応障害になった人の実体験を知ることが出来る
- 心理士の資格保持カウンセラーの意見が掲載されている
可愛らしい絵で、コマワリが大きくとても読みやすいです。
適応障害の症状や仕事のストレスが大きい時は、イラストを多用したマンガ形式の方が頭に入ってきやすいと思います。
初めて適応障害になると不安になると思いますが、他の人の実体験を知ることで、共感を得たり、気持ちを落ち着かせたりできるのではないでしょうか。
著者本人の体験談だけでなく、メンタルクリニック従事者のカウンセラーによるワンポイントアドバイスも掲載されているので、適応障害についてプロの意見を知ることが出来るのも良いと思います。
「なんで私が適応障害!? 暗闇の中で光を見つけた私。」のまとめ
「なんで私が適応障害!? 暗闇の中で光を見つけた私。」を読むと、誰もが適応障害になる恐れがあると実感しました。
また、適応障害になりやすい性格や適応障害になっていく経過について、丁寧に描かれているので、読者は共感を感じやすいのではないでしょうか。

生きていく上で他者の共感は大切ですよね。
最終的にどうすべきかは本人が決断することになりますが、この本の中でカウンセラーが著者に言った言葉がとても印象的だったので引用します。
どんなに優秀な医者でも治す手助けしか出来ないんです。
必要なのは治したいという自発的な意思です。
その意思があれば必ず良くなります。大丈夫ですよ。
引用元:「なんで私が適応障害!? 暗闇の中で光を見つけた私。」
適応障害で心身ともに疲れ切っている時に、こんな言葉をかけてもらえたら、どんなに心強いでしょうか。
適応障害に苦しんでいる方たちに、もっと知って欲しい本だと思います。