こんにちは、まめまんめです(Twitter⇒https://twitter.com/mamemanme)
今回は書籍「なんで私が適応障害!? 暗闇の中で光を見つけた私。」の紹介です。
僕は適応障害と診断されてから、インターネットを中心に適応障害について色々と調べ始めました。
その時に、インターネット以外にも何か書籍で適応障害について書いてある本が無いかなぁ、と思いたったのです。
また、その頃は適応障害の症状と仕事自体のストレスで心身共に疲労困憊していた為、あまり難しくなくて、簡単に読めるような本が良いなぁ、と探していました。
そんな僕にとって、まさにドンピシャな本が今回、紹介する「なんで私が適応障害!? 暗闇の中で光を見つけた私。」です。
何と言っても、漫画形式なので、肩ひじ張らずに読めてしまうところが一番の良いところだと思います。
この本を読んで欲しい人
- 初めて適応障害と診断された人
- 適応障害の症状が重い急性期の人
- 適応障害になった人の実体験が知りたい人
- 適応障害について漫画形式で情報を入手したい人
本の概要について
①著者
- 乃樹愛(nokia)さん(https://twitter.com/n0kia_ksnk)
- マンガ家。普段はレポート漫画や広告漫画等を制作。
- 1994年生まれ、埼玉県出身。趣味は筋トレ。
- 入社した教育関係の会社で適応障害を発症。休職の末、退職。
- その時の体験談を漫画にしSNSで発信して書籍化。
②発行日
- 2019年1月20日第1刷発行
- 比較的最近の発行となり、現代社会で適応障害がどのように扱われているかを客観的に見ることも出来ると思います。
ページ数
- 191ページ
- ちょうど良いボリュームだと思います。
読了時間目安
- 約40分~
- 漫画ということもあり、スラスラと読み進めることが出来ます。
内容紹介
著者の乃樹愛(nokia)さんが、初めて社会人として就職した会社で適応障害になり、闘病の末、自分の方向性を見出していく内容となっています。
会社からの期待と重圧で、乃樹愛さん自身の真面目で頑張り屋な性格から、心身の調子を崩し、適応障害となっていく様子が描かれています。
また、家族からの理解がなかなか得られない中、恋人の応援やカウンセラーの活用などを通じた適応障害への対策についても描かれています。
感想

読み終わってからの率直な感想としては、適応障害と診断された方には読んで欲しい内容だと思います。
漫画形式なのでとても読みやすい
可愛らしい絵で、コマワリも大きくとても読みやすいです。適応障害の症状や仕事のストレスが大きい時は、イラストを多用した漫画形式の方が頭に入ってきやすいと思います。
適応障害になった人の実体験を知ることが出来る
初めて適応障害になると非常に不安になるものです。そんな時に適応障害になった人の実体験を知ることで、自分の気持ちをある程度落ち着かせることに繋がると思います。
心理士資格保持のカウンセラーの意見も掲載
著者本人の体験談だけでなく、メンタルクリニック従事者のカウンセラーによるワンポイントアドバイスも掲載されていて、適応障害についてプロの意見を知ることが出来ます。
まとめ
著者が適応障害を寛解する経過をもう少し丁寧に書いて欲しい印象もありますが、この本を読むと、誰もが適応障害になる恐れがあるのだな、ということを実感します。
また、適応障害になり易い性格や、適応障害になっていく経過についても共感できるところが多くあり、自分ひとりだけではない、という気にさせてくれる内容です。
著者が最終的に選んだ選択肢が、必ずしも誰にでも当てはまるものでは無いとは思いますが、この本の中でカウンセラーが著者に言った言葉がとても印象的でした。
どんなに優秀な医者でも治す手助けしか出来ないんです。
必要なのは治したいという自発的な意思です。
その意思があれば必ず良くなります。大丈夫ですよ。
適応障害で心身ともに参ってしまっている時に、こんな言葉を直接言ってもらえたら、どんなに心強いでしょうか?
僕はこの本を読んで、とても勇気付けられましたし、適応障害で苦しんでいる人にもっと知って欲しい本だと思います。