
今回は「マンガでわかるうつ病のリアル」のレビュー・書評です。
自らの闘病生活をベースにしているからこそ、書籍の内容はとてもリアル。

実体験ベースかぁ、、、リアル!
錦山さんは書籍だけなく、Twitterでもうつ病などのメンタルヘルスについて、積極的に情報発信をして啓蒙活動を行っています。
本記事では「マンガでわかるうつ病のリアル」を実際に読んで、内容だけでなくどんな人におすすめか?などについてのレビュー・書評です。
「マンガでわかるうつ病のリアル」に興味があって読んでみたい、という方はぜひ参考にしてみてください。
「マンガでわかるうつ病のリアル」を読んで欲しい人
- うつ病や適応障害などの精神疾患を患っている方
- 何らかの精神疾患を持つ患者さんのご家族やご友人
- うつや適応障害などの精神疾患について知りたい方
「マンガでわかるうつ病のリアル」の基本情報
基本情報1:著者紹介
- 錦山まるさん
- マンガ家
- 24歳でうつ病と診断
- 26歳で閉鎖病棟に入院
- 29歳で完全寛解
基本情報2:発行年月日・出版社
- 2020年7月2日 初版発行
- KADOKAWA
基本情報3:ページ数
- 157ページ
- 軽めのボリュームです
基本情報4:読む時間の目安
- 約30~60分
- マンガメイン+補足の文章で構成されています
「マンガでわかるうつ病のリアル」の内容
うつ病を患う女の子の主人公「夢(まろん)」とその友人「璃杏(りあん)」、そして主人公のペットである猿の「まる」が登場する物語です。
「マンガでわかるうつ病のリアル」の内容を説明します。
真面目でがんばり屋の「夢」は仕事に一生懸命とり組みますが、がんばり過ぎて調子を崩し、うつ病になってしまうのです。
そして、心配した友人の「璃杏」が「夢」を気遣って、いろいろと世話を焼こうとします。
ですが「璃杏」はうつ病に関して知識に乏しく、かえって「夢」を困惑させてしまうのです。
そこで、うつ病に理解があるペットの「まる」が、うつ病患者のリアルを「璃杏」だけでなく「夢」にも分かりやく説明する内容になっています。
この本の特徴は【とにかく分かりやすくうつのリアルを伝えている】ことです。
実際にうつ病になり、閉鎖病連に入院した経験のある著者だからこそ、とてもリアルなうつ病の現実を描いています。
うつ病の現実と言うと、重たく読む気がしないかもしれませんが、安心してください。
なぜなら、可愛らしいイラストのマンガをメインにした、とても分かりやすい内容が展開されているからです。
きっと、難しく考えずに抵抗なく読み進めていけるでしょう。
「マンガでわかるうつ病のリアル」の感想
「マンガでわかるうつ病のリアル」はマンガメインでイラストも可愛いく、サクサク読み進められる良著だと思います。
メンタルヘルスの不調になると、モノゴトの理解がなかなかスムーズにいかなくなることがあり、読書が苦痛になることも。
その点「マンガでわかるうつ病のリアル」は、うってつけの一冊と言えます。
なぜなら、イラストメインで活字が少ないので、直観的に頭の中に内容が入ってくるからです。
「マンガでわかるうつ病のリアル」のまとめ
実際にうつ病を経験して寛解した著者だからこそ書けるうつ病のリアルを、イラストを多用したマンガで分かりやすく伝えている点が特徴的な一冊と言えるでしょう。

とても分かりやすく、スラスラと読めましたよ。
「マンガでわかるうつ病のリアル」の記載内容で、多くの人に知って欲しいうつ病のリアルについて引用しますね。
うつ病はあくまで「病気」。病気を治すプロである医者だってうつ病になるんです。決して自分から見て弱い人だけがなる遠い世界の話ではないんだと意識する事が、あなたや大切な人を守る事に繋がるかもしれませんよ。
引用元:「マンガでわかるうつ病のリアル」
うつ病を含むメンタルヘルス疾患に対する偏見や思い込みを、軽めのタッチで啓蒙する内容なので、患者さん本人だけでなく、その周りの方たちにも読んでもらいやすい一冊です。